休 憩 島 [kyukeitou]
作・演出 槙文彦
不況での労働力過剰と、
人々の“幸せ実感”対策のための政策。
「一生に一度、好きな期間だけ休養できる」
人々は『休憩島』に集まった。
楽園のはずの場所。
しかしそこは、社会のひずみを体現しているような場所だった。
演劇集合体マキニウムが
旗揚げ直後で一番元気だった頃、
代表・槙文彦が
「幸せとは何か?」「生きるとは何か?」
「動物?」「あびぽー」
を問い、観客に全く支持されなかった作品。
20年ぶりに蘇る
・・・か??
2017年「いい感じの戯夜」を最後にマキニウムを去り、2020年から活動を再開した廣井雅人が4年ぶりに槙演出の作品に出演。小島は2019年札幌ハムプロジェクト「男芝居フェス」以来の槙との共演。“マキニウム式”経験歴合計35年の3人が、舞台でどう交えるのか!?
2001年上演時、観客のわずか3.8%しか「とても面白い」としなかった「休憩島」(マキニウム“史上最低”)。今回もツイッター上で出演者から続々「脚本がおもしろくない」との声が投稿される。
50分の芝居のために12月から稽古を開始し、徹底した“マキニウム式演技法”トレーニングで合宿をも経験した出演者たち。今回、「70%」を目標に据える(槙・談)が、どこまで前回を超えていけるのか??
人目を気にしすぎな教師、カッターを忍ばせている女。疑うことで自己紹介をする女。「本当のこと」を言えない女子大生。バカにしている女子大生。何も考えてこなかった男。筋トレでプシューになる男。そしてやってくるのは、自分のことを聞かれたくない男・・・。
「川底にみどりの魚はいる」(2018年)「アイディール元町252」(2019年)「タパリピ・ハピパリ・イゾンヒロイン」(2019年)「29歳までに結婚しなくちゃ」(2020年)と槙とタッグを組み、槙の弾き語りでもピアノを務める森下みほか。情緒豊かな表現を得意とする彼女が、今回は「ドビュッシーような曲」(本人・談)に挑戦。果たしてとらえどころのない「休憩島」の脚本と一体化する音楽はつくられるのか??
クラシックバレエ経験10年で「家を出た」(2018年)に鮮烈なマキニウムデビューを果たし、「私はくんたん、私は誰」(2020年、山田昌平作・演出)で主役、さらにマキニウムで脚本・演出も行う本保みなみ、シンガーソングライターとして札幌で活躍し、「タパリピ・ハピパリ・イゾンヒロイン」「29歳までに結婚しなくちゃ」(槙・作演出)では主題歌を担当、さらにマキニウムで脚本・演出も担当するasana、「29歳までに結婚しなくちゃ」に出演、他団体でも活躍し成長著しい岩渕拓也。マキニウムで中堅になりつつあり、一層活躍が期待される3人がどんな活躍を見せるのか!?
「物語はあるんだけど、ないようなもんです」(槙・談)。「休憩島」に集まった者たちのおかしな発言の中、物語は進む。「プシュー」「パワーホールド」「ぴっぽっぱっぺぽぴぽぽんぽ。ぺぽ。」「あぴぽー。」意味のわからない言葉の正体は??
演技経験10数年、他団体やネット上で実力ある指導者から演技指導を受けてきた高橋直也。舞台経験は1度きりだが、今回の作品では小島梨紗子2号の相手役として稽古開始時から存在感を放ってきた。理学療法士として生きる一方、シンガーソングライターとしても活躍してきた山崎伶奈。急遽出演の依頼に「がんばります」と二つ返事で回答し、合宿ではアザラシになる特技を披露した。二人の実力は如何に!?
みどころ満載でお届けします!!
ぜひ会場、もしくは配信でご覧ください!!
①15:00~
②19:00~
3月
1日(月)
③20:00~
【同時上演】
作・演出 本保みなみ